2020/04/25 15:33


自分の子供に自信をもって食べさせたいと

国産小麦100%で丁寧に手延べしたおそうめんを作り続けてきた当社。


あるとき、梅干しを作っている農家がカット野菜を作りはじめました。


ふだん扱う製品とは、衛生管理方法も違い、販売経路もまったくもっていません。

「どうして??」と聞くと、

「百姓として生きてゆくにはお客様のニーズにあわせたこの方法しかない!!」

「お客様のニーズ」。この言葉が頭から離れませんでした。


「すぐに食べられる」という便利さをお客様が求めている。

もっと暮らしに寄り添える商品を。

自社の商品をふり返って見つめなおしました。

すぐに食べることのできる「にゅうめん」が必要だと本気で考えるようになりました。



麺を湯でもどして食べれるようにするには、4つの方法があります。


①油でフライ

②ゆがいて風乾燥(エアードライ)

③ゆがいて昔の干飯を作る方法

④フリーズドライ


①は素麺としての味が損なわれるので×

②③も食べてみても本来の素麺を にゅうめん にした時の麺の味とはほど遠い。

④の フリーズドライ しかないという思いでした。




フリーズドライは装置産業です。はじめて作るのに、装置を買うこともできず、技術もない。

同業におそるおそる打診しました。

お願いした会社の中では、

「自社の商品と競争相手になるかもしれない。坂利の麺をやることはできない」

と、議論がケンケンガクガクとあったそうです。


持ちこんだ坂利の国産小麦粉の手延べ そうめん を試作したところ、

「フリーズドライ にしてこんなに美味しくなる麺が世の中にあったのか!!!!」

技術のトップに感動いただき、

「FD(フリーズドライ) にゅうめん の美味しさを分かっていただけるすばらしい事だ!!!」

と、加工を引き受けてくれました。



開発担当自身も、苦労を重ねて作り続けてきた麺がやっと正しい評価を受けたと、

たいへんうれしい思いでした。


そうして、たくさんの方とご縁から即席にゅうめん「喜養麺」が生まれました。



「喜」 体がよろこぶ
「養」 よい素材で体をやしなう
 麺 

という意味をこめて名付けました。


たいへんな時期です。

なかなかお買い物に行けなかったり、おいしいものを食べにいけなかったり、
毎日・毎食の家事に追われる方も多いと思います。


そんなときに、この喜養麺を便利に使っていただければうれしいです。