2018/07/06 08:18

手延べ葛そうめん、葛うどんの製造工程を見ていただくには丸1日必要です。
それは各工程が終わらない限り次の工程に進まない手延べめん特有の製造工程だからなんです。

きれいな空気ときれいな水のある吉野。
さらに工場がある滝野は「鳥も通わぬ滝、谷尻」と
地元の人にまで言われるほどの山の中。「何にもありません。」

 

 

なので待っていただいている間には昔の作り方のビデオを見ていただいたり

原料のお話をしたり、坂利を満喫して過ごしていただきます。

そのときにお茶菓子で出していた葛菓子でも葛餅がいつもすごく評判でした。

 



ある時、お客様が

「この葛餅と葛そうめんセットしたらとてもいいギフトができるんじゃない」

「そうかなぁ。。。。」
葛そうめんや葛うどんは乾麺です。
常温でどこにおいておいても大丈夫。
なので葛餅も常温で日持ちすることが条件でした。
しかし うちには日持ちする菓子を作るノウハウはありません。
お菓子屋さんに当たっては砕ける日々が続きました。
うちの葛餅の味を日持ちする形で再現し、
しかも原材料の指定があるのですからなおさらです。
また残念なことに和菓子屋さんの中には本葛の
風味そのものがわからないような方もいらっしゃいました。

もう無理かなぁと思っていたある日、
ある方からご紹介いただいた職人さんが、
やっと見事に再現してくれました。

和菓子の技は一子相伝で伝えられてきたそうなのですが、
今は息子さん2人も手伝っておられるこれからも頼もしい
職人さん一家でした。
作ることが大好きで、ひたむきで謙虚、自分たちの作る気持ちと同じ匂いを感じました。

日持ちする葛餅は夏の涼味に最適で、お中元やお届け物に最適です。

冷たくして添付の黒蜜、きな粉をかけてお召し上がりください。